日本で「セカンドライフ」というサービスが話題になって以降の報じられ方は、さも楽に金儲けができるかのうように過度に期待を煽るものか、実態を理解しないまま的外れな批判を行うものの大きく二つに分けられたが、本書はそのどちらにも偏らなずかなり冷めた(醒めた)目線でセカンドライフの実体を分析している。
本書では
第1章 ブームに隠された“誤解”
第2章 完成品であるという“誤解”
第3章 早期参入だけが企業のメリットという“誤解”
第4章 換金=商売という“誤解”
第5章 セカンドライフがつまらないという“誤解”
第6章 インターネットと法律の“誤解”
第7章 「セカンドライフが流行る」という“誤解”
とセカンドライフ報道について7項目に分類して解説。
全編を通して言えるのは、現在の日本国内におけるセカンドライフの報じ方はセカンドライフのサービスの中のほんの一面だけを捉えた底の浅い見解に基づいているということ。そしてセカンドライフ自体はまだ未完成のサービス(というか「永遠に未完成な」サービス)であるということだ。
そもそも仮想世界サービスはまだ始まったばかりで、セカンドライフもまだまだ機能が拡張していく過程にある。決して歴史のあるサービスではなく業界も経済圏も発展途上。にも関わらず、国内で大々的に報道されたセカンドライフの内容は実態とはかけ離れたものだった。また「新たな広告媒体」と捉えられ強調されたのも不幸だったろう。
本書では、それらを元にしたある種歪んだ視点を排して地に足のついたしっかりとした分析を展開している。「ぶっちゃけセカンドライフって今どう?」という疑問に大きなヒントを与えてくれる一冊だ。








