気鋭のIT専門家たちが語る「セカンドライフ」=「新しいネット革命」の勉強本。専門書と言っても過言ではないくらい、とても濃い一冊である。
本書は大きく分けて2つのパートに分かれている。
前半は「セカンドライフ内外で何が起きているのか」特に、企業の参入事例を豊富に取り上げながら解説している。セカンドライフ参入やビジネス利用を考えている会社の方には特にオススメだろう。
また、ビジネスの側面だけでなく、組織や個人が、セカンドライフを様々に活用する様子を知ることで、セカンドライフをよりリアルに理解することもできた。例えば、セカンドライフ内で実際にあった、DJ山城七彩さんの「ほろりと感動するマレーシア人家族とのやりとり」や、「日本人初の結婚式」の様子など、住人同士のやりとりも具体的に紹介している。
後半は「リンデン・ラボ社の理念、歴史、課題」などを中心に、セカンドライフの深層へと迫っている。特に、「セカンドライフを支える技術」の章など、IT技術者でない限り理解しえない貴重な内容を平易に解説してくれている。「キーパーソン・インタビュー」も本書ならではの内容であろう。
執筆人は異なる分野の7人。奇しくも全員が、これからは「3Dインターネット(以下、3Di)の時代」になることを感じとっているようだ。
3Diに関しては、以下、山崎秀夫氏(著者代表)のコメントを一部編集して、紹介すると、
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この聞き慣れない「3Di」という言葉のコンセプトは、2007年3月にニューヨークで開催された「Virtual World 2007」で、運営会社のリンデン・ラボ社バイス・プレジデント、ジョー・ミラーが発表したものです。
彼は、アクセス中心でリード・オンリー文化のWeb1.0時代から、UGMやCGMと呼ばれる大衆表現が可能となったリード・ライト文化のWeb2.0の時代(MySpaceやYoutubeなどソーシャル・メディアに代表される)を経て、さらなる新しい時代の始まりを宣言しています。
その時代が、参加者の共同的な創造性が全面的に解放され、仮想通貨でお互いに自由に取り引きができて、社会の創造が参加者の手に委ねられる「3Di(3Dインターネット)」の時代なのです。我々著者一同もその点では同じ思いを抱いています。
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各章、かなり専門的な部分まで詳しく解説されており、セカンドライフの全貌をしっかりと理解したい人は、一読の価値ありだ。黎明期に急拡大を見せる3Dインターネット市場の現在と近未来を見通すための至高の一冊だろう。
是非ともオススメする。









