デジハリ講義のエッセンスをまとめたビジネス書。
著者は、リンデン・ラボ社推薦セカンドライフセミナー講師として、デジタルハリウッド大学院を中心に活躍する、いわゆるセカンドライフのプロ。
内容は、「セカンドライフとは何か?」から始まり「セカンドライフの未来」までセカンドライフの現状や可能性について、ビジネスの部分にフォーカスして書かれているものの、全ページ・オールカラーで、文章もさすがデジハリ講義らしくわかりやすい。
セカンドライフへの企業参入に関しては、豊富な企業事例を紹介しつつ、新規参入する上で必要なステップを解説。
「これだけ騒がれていてもユーザーの絶対数はまだまだ少なく、メディアとしての価値は現状ではそれほど大きくないことがわかる」としながら、これはあくまで現時点の話とし、2次元の媒体にはない表現力、リーチ以上の訴求力を発揮できる可能性を認め、「参入してみる価値は十分にあるはずだ」
「クロスメディア展開を図るのが最も良い方法だろう」と、肯定的な見方をしている。
また、セカンドライフの日本での普及に対し、よくアメリカナイズされた世界観が日本人になじまないという議論がなされるが、「好みに合わないならば、日本人ユーザー自らの手で、日本人の好みにあった世界を作り出せばいいだけだ」「むしろ、セカンドライフはよくあっているのではないか」と、日本での普及に期待を寄せている。
セカンドライフに限らず、自己増殖する仮想空間=「メタバース」そのものの可能性を理解するために、是非一読することをオススメする。









