セカンドライフを取り巻く現状を網羅し、未来を考察した基本書。
著者は、セカンドライフへの参入支援・企画支援を行うベンチャー会社「メルティングドッツ」の社長であり、セカンドライフの未来に期待を寄せる一人。
セカンドライフの入門書は他に譲るとして、本書では3D仮想空間における経済活動に焦点を当て、リンデン・ラボ社の放任主義の下、ユーザーが自由に仮想社会を作り上げ、経済活動を行っていく様を解説している。
セカンドライフをやったことのある人にとって、第1章、2章は軽く読み飛ばしてよい。
メインの第3章の実名を挙げた企業参入実績と、第4章の10年後のセカンドライフ考察は、一読の価値あり。自らが支援した映画『鷹の爪団』の経験や、日産自動車やスターウッドホテル、インテル、ロイターの成功事例などを紐解きながら、参入企業が持つべき心得を説く。
内容自体は広く、浅い感が否めないが、新しい世界の魅力と可能性を感じるのにはちょうどよいだろう。



