倉森聡の3Dインターネットビジネス研究室

地方活性化×セカンドライフ

次々と企業がセカンドライフに参入する中、地方企業や自治体がセカンドライフ参入したり、セカンドライフを利用した活性化に取り組んでいるケースが散見されているように思う。今日は過去のニュースから地方企業や自治体に関するニュースをピックアップし論じていきたい。


・名古屋テレビ


地方活性化×セカンドライフ


名古屋テレビ放送のショッピングサイト「メ~コレ」が、セカンドライフ内にアンテナショップを出店している。
行ってみると、周りは英語のコンテンツが多い中に「メ~コレ」というビルがあり中にはいくつかのコンテンツがある。しかしどれも字が小さく説明を読むのは一苦労かも。
もっとコンテンツが多くなり盛り上がることを期待したい。


関連ニュース:名古屋テレビ、セカンドライフ内にアンテナショップを出店
http://www.secondtimes.net/news/japan/20070918_metere.html


・大垣共立銀行


地方活性化×セカンドライフ


こちらも中部地方岐阜の銀行であるが、参入を表明している。まだ工事中でよくわからない。
銀行は物販やエンタメのようにビジュアルで説明できる商品ではないと思うので、その表現がどのようになるのか期待したいところ。
ちなみに隣に見えるのは名古屋テレビ塔である。MagSL Tokai内にあるので隣接しているようだ。


関連ニュース:大垣共立銀行、10月にセカンドライフ内に支店を開設 地方銀行では初
http://www.secondtimes.net/news/japan/20070914_ogaki.html


・宮城県


宮城県は、情報産業の振興を目的とした「情報産業振興戦略」の一環としてデジタルハリウッド社がセカンドライフトレーニング講座を行っていたが、さらにその提携を密にするため包括協定を結んでいる。
その締結式がセカンドライフ上で行われたが、実際に知事もアバターで登場した模様。知事のアバターが似ていたかどうか不明ではあるが、今後どのように地場産業と結び付けていくのかに期待したい。


関連ニュース:デジハリ、宮城県との『デジタルコンテンツ産業振興等に関する包括協定締結式』を開催
http://www.secondtimes.net/news/japan/20070907_miyagi.html


・今後の課題


現時点ではまだまだ「参入」だけが完了した段階で、大きな展開はあまり行われていない状況であるが、今日各SIMを見てまわった感想として思い浮かぶ課題を3つ挙げたいと思う。


1.ユーザーの誘導が行われていない


どのSIMもほとんど人がおらず、おそらく参入発表当初より来客が減っていることが予想できる。これでは設置したコンテンツの反響を計ることがでいないため、試行錯誤すらできない。
もっとユーザーを誘導し、ユーザーのアクションを見ることが必要である。


2.コンテンツが足りていない


メタバースそのものの課題でもあるが、各SIMにおいて、やや外観へのこだわりに多くのリソースを割いている傾向がある。再現性やビジュアルが売りの一つでもあるので仕方ないところでもあるのだが、外観はかっこよく、中身が少ない印象が否めない。
ユーザーを満足させるためには外観の良さもさることながら、提供コンテンツの価値も意識しなければならない。この点、もっと地方の特産品や名所などをふんだんに生かした
コンテンツの登場が必要なのではないだろうか。


3.参入の目的が不明確


セカンドライフにはまだまだ日本人ユーザーが少ないとはいえ、参入して何をユーザーに提供し、どういう利得を得たいのかが明確になっていないように感じる。地方産業の発展に必要なのは、おもに知名度向上、観光客の増加などが考えられるが、それらに本当につながるコンテンツを提供できているのか。今一度確認する必要があるのではないだろうか。単にパブリシティ効果を狙うだけのために参入するのは、そろそろもったいないように思う。

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