8月5日、THE SECOND TIMESのビジネス向けメディアである「THE SECOND TIMES Business Edition(STビジネス)」の第3号を無事に発行することができた。「企業の選択肢」と題し、3DインターネットやWebでの3D表現について企業が取り得る方向性のヒントを伝えるべく、実際に活用している企業にインタビューを行っている。今回、本田技研工業と三菱商事にお話を伺った。
話は変わるが、Googleから昨日発表された「ストリートビュー」日本版が話題だ。マップ上の任意の場所から、実際に撮影した360度パノラマの風景を観ることができる。対応地域に住む人なら、まず見るのは自分の家や近所の風景だろう。こうした身近な場所がネットで、しかもパノラマで見られるというのはおもしろい。
そこで、ふと先の本田技研工業で伺ったケースを思い出した。
本田技研工業ではクルマの内装をパノラマで確認できるコンテンツを1996年のサイト開設当時から用意している。そう考えると360度のパノラマという表現自体は格段新しいわけではない。これまでにもパノラマを表現できる技術は複数あり、世界の観光名所などをパノラマで見渡せるコンテンツも存在していたのだ。しかし、ホンダの例のように商品説明などに活用されることはあっても、なかなか一般にインパクトのあるものはなかった。
そうした中で、Googleの「ストリートビュー」が驚き(と騒ぎ?)をもって迎えられた。それはもちろんその体験が魅力的であったからだが、例えばそこで見られる画像が縦横比4:3の静止画1枚だったとしたら、これほどのインパクトはあっただろうか。パノラマで「あたりを見渡す」という感覚が「ストリートビュー」を、驚きを伴う、より魅力的な体験にしたといえる。逆にいえば、パノラマという表現手法が「生きる」コンテンツが「ストリートビュー」だったのだ。
3Dインターネットにもそれはいえるが、では、ネットワーク化された3Dインタフェースという表現が生きるコンテンツとはなんだろうか。その一部はすでにオンラインゲームという形であらわれている。例えば、「モンスターハンター」を友人らと一緒にプレイし、モンスターと対峙した時に感じる「臨場感」は2D表現では難しいだろう。
過去を振り返れば、ゲームは後に汎用化に至る新しい表現を積極的に取り入れてきた。WindowsなどGUIの要ともいえる「ウィンドウ」表現も積極的に使われたのは「ドラゴンクエスト」のようなゲームからだ。汎用化するには技術的に難しい表現も、ゲームという制約があるからこそ力を発揮することができた。
今ではゲームの3D表現は当たり前になっている。そこに本質的な価値があるのだとすれば、ゲーム以外の用途にとっても、3D表現を汎用化する3Dインターネットは魅力的な表現手法となるに違いない。ただし、その魅力を十分に引き出すためには、パノラマ表現に対する「ストリートビュー」と同様に、3Dインターネットという表現手法にも活用するに足るコンテンツが必要なのはいうまでもない。








