箱田雅彦の編集後記

ふたつの「3D」がひとつになる。ゲームで進む双方向3Dの汎用化

 米ロサンゼルスで開催されたコンピュータゲーム業界の展示会「E3 2010」では各社から3D関連で発表があった。


 特に注目度が高かったのは、裸眼3D液晶を搭載した「ニンテンドー3DS」のようだが、ソニー・コンピュータエンターテインメントもプレイステーション3(PS3)で満を持して発売される「グランツーリスモ5」などの3Dゲームをアピールし、マイクロソフトもXBOX360での3D対応予定を語っている。ゲーム業界の「3D」には立体視の3Dとグラフィック表現上の3Dというふたつの「3D」が存在していたが、ここにきてようやくひとつになったといえる。


 さらに注目すべきは各社とも3Dゲームと合わせて新たな操作デバイスを投入してきたことだ。ニンテンドー3DSは十字キーよりも自由な方向入力が行えるスライドコントローラーとともに本体にモーションセンサーを内蔵した。PS3はWiiリモコンに似たモーションコントローラ「Playstation Move」を発表。XBOX360に至ってはフリーハンドのモーションで操作できる「Kinect」で「3D深度センサー」による奥行き入力もサポートする。


 コントロールデバイスが3Dの操作に適したものに進化していく様子が見て取れるが、この流れは近い将来汎用コンピューティングにも影響してくるだろう。端的にいえば、これらのデバイスを用いたインタフェースを仕事で使うことになるのだ。ただし、それはゲームユーザーを満足させたインタフェースだけが許される道であることは間違いない。(THE SECOND TIMES編集長 箱田雅彦)


(東京IT新聞連載コラムより転載)


東京IT新聞
http://www.tokyoitshinbun.jp/

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