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【レポート】コマース分野におけるバーチャルワールド活用の今後は?

【レポート】ネット&モバイル通販ソリューションフェア2008

2月12日(火)と13日(水)の2日間、東京・池袋サンシャインシティ展示ホールにて「ネット&モバイル通販ソリューションフェア2008」が開催された。1日目の最終セミナーでは特別講演「インターネットコマースの新たな潮流とは?」と題し、インターネットコマースにおけるバーチャルワールドの活用についてパネルディスカッションが行われた。


パネルではngi group株式会社代表執行役社長CEOの小池聡氏がモデレータを務め、シーネットネットワークスジャパン編集統括の西田隆一氏、博報堂DYグループiBCセンター長の勝野正博氏、そしてTHE SECOND TIMES編集長の箱田雅彦がパネリストとして登壇。それぞれの見解を語った。


■3DインターネットはこれまでのWebとの連携がカギ


パネルの冒頭、小池氏はこれまでのインターネットの潮流を振り返り、昨今のセカンドライフを始めとするバーチャルワールド市場への期待感を述べた上で、「3DインターネットはこれまでのWebとの連携がカギになる」とした。さらに現状指摘されている課題はインターネットのこれまでを見ても解決可能であるとの見解を示し、「インターネットユーザーの伸びとともにEコマースマーケットが拡大したように、バーチャルワールド(3Dインターネット)ユーザーの伸びとともにバーチャルコマース(Vコマース)マーケットの拡大が予想される」と述べている。


確かに以前よりも落ち着きを見せているとはいえ、以前としてセカンドライフでの取り組みは続いており、加えて「スプリューム」や「meet-me」「ダレットワールド」といった他のバーチャルワールドでもコマースを見据えた展開が伝えられていることを見ても、そうした流れが感じられる。


■より感覚に訴えることができるメディア


次にこれを受け、THE SECOND TIMES編集長の箱田からは「より感覚に訴えることができるメディア」というバーチャルワールドの特性が示され、実際の活用効果としていくつかの事例が挙げられた。これら事例は2月初めに行われたバーチャルワールド・アワード「Virtual World of the Year 2007」にもノミネートされていたものだ。箱田はそれぞれの事例について、「集う」ことによるユーザーのロイヤルティ向上やネット通販では難しかった顧客との疑似対面コミュニケーション、また購入を後押しするシズル感(おいしそうな感じ)の表現などがバーチャルワールド活用によって図られていると説明した。


■今後は3Dの編集スキルが必要に


シーネットネットワークスジャパン編集統括の西田隆一氏は2Dでも3Dでもコンテンツとしては変わらないとした上で、バーチャルワールドは「新しいコミュニケーションプラットフォームであり、新しいインタフェース」であるとした。その上で今後バーチャルワールド(3Dインターネット)が普及していくための要素のひとつとして「新しいユーザーインターフェイスへの慣れ」を挙げた。これは制作側からするとWebで行われてきた2D(平面)編集のスキルとは違う3D(立体)編集のスキルが要求されることを示している。こうした制作に対するスキルの変化について西田氏は「今までのメディアでも起こっていたこと」とし、テレビ番組制作でも初期は画面を生かせずにラジオと同様にアナウンサーがしゃべるのみであったことを例として挙げた。


■Webとの連携は始まっている


最後に博報堂DYグループiBCセンター長の勝野正博氏はセカンドライフでショッピングモールを展開する取り組みや携帯電話でセカンドライフを利用するサービスなどを紹介した後、セカンドライフ以外のバーチャルワールド活用ソリューションである「Scene Caster」の紹介を行った。「Scene Caster」はWebブラウザ上でマウス操作によって簡単に3D空間が構築できるサービス。これとSNSとの連動が事例として挙げられていたが、これは冒頭で小池氏がカギとして述べた「Webとの連携」に繋がるものだ。


こうしたWebとの連携や、日本でも少しずつ増えてきたセカンドライフ以外のバーチャルワールドの事例が今後も増えてくることを期待したい。

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