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はてなブックマークへ追加 livedoor クリップへ追加 Yahoo! ブックマークへ追加 【インタビュー】マグスル新谷氏が語る毎月30%の成長を続けるセカンドライフの金融事業とは(前編)

【インタビュー】マグスル新谷氏が語る毎月30%の成長を続けるセカンドライフの金融事業とは(前編)


セカンドライフには無料のアイテムも多く、お金を使わなくてもかなり楽しむことができる。とはいえ、セカンドライフをお店を巡っていると「お金を払ってでもほしい!」と思うものが出てくるだろう。お買いものはリアル生活と同様、セカンドライフでも大きな楽しみのひとつだ。

しかし、セカンドライフで使われる仮想通貨「リンデンドル」を得るためには、かつてはクレジットカードの登録が必要であるなどハードルの高いものだった。このため、多くのユーザーはある場所に一定時間滞在することでリンデンドルを得ることができる「キャンピング」などでリンデンドルを稼いでいる。ただ、この方法は数十分で2~3リンデンドル、といったように時間効率は必ずしも良いとはいえない。


こうした中、セカンドライフで「マグスル東京」などの日本人居住区を展開するマグスルは2007年12月から電子マネー「ネットキャッシュ」でリンデンドルを購入することができるサービスを開始した。


サービス開始から4か月、サービスは順調に拡大しているという。そこには今後のバーチャルワールド市場を占うヒントが隠されていた。


マグスル代表取締役社長/CEOの新谷卓也氏(写真)に話を聞く。


■リンデンドル販売事業の位置付け


―― 電子マネーが利用できるリンデンドル販売を始めた経緯を教えてください。


自分自身、オンラインゲームをやっていた経験から、(料金の支払いなどを)クレジットカードでしかできないという状況はユーザー層を狭めてしまうと思っていました。そこで、日本円の銀行振込みでリンデンドルが買えるサービスをはじめたところ、どんどん利用されるようになって、リンデンドルの確保が追いつかなくなるほどになったんです。当時は稼ぐことができる日本人クリエーターも限られていたので(リンデンドルを持っているクリエーターから十分なリンデンドルを)買い取ることもできませんでした。また、ドルが高いときだったので、直接仕入れることも難しい状況がありました。


それと、(リンデンドル販売は好調でも)日本人がリンデンドルを買って買い物に行く場所は海外だったので、いうなれば日本から海外にお金が流出している状態でした。ただ、私としてはある程度いけば日本人の持つクリエイティブの質の高さが出てくるので、こうした状況は逆転するのではないかと思っていました。海外の人たちが日本のクリエイターの作品を買いに来るのではないかと。そのように供給と消費のスピードはいい感じに変わっていくのではないか、という思いはありましたね。


そうした中、昨年の夏前にネットマイルさんから話があり、(新たなリンデンドルを獲得する方法として、)リンデンドルとネットマイルの交換を始めました。これは月に数十万円分かの流通があります。


―― まだ取り立てて大きい額というわけではないという印象ですね。


それはネットマイルをリンデンドルに交換するための条件として、ネットマイルの会員であり、かつ、マグスルの会員でもなければいけないということなど、個人情報保護のために会員DBが連動できず、シームレスにつながっていないことが原因のひとつだと思います。この仕組みもかなりうまくできてるんですが、Webで交換のための登録を行った後にセカンドライフ内にあるATMで本人確認手続きをする必要があるなど、ステップが多いということもありました。


―― ユーザーの反応はどうでしたか?


このサービスを始めたときにマグスルに住んでいる方などにヒアリングしたところ、「電子マネーで買えるようにしてほしい」という声が多くありました。


例えば、オンラインゲームの決済方法のシェアは電子マネーでの決済が半分近くを占めています。これはオンラインゲーマーは学生や主婦が多く、クレジットカードを持ちづらいということや、関連して個人情報を出すことに不安があるという背景があります。同じような状況があって「セカンドライフも電子マネーで決済できればいいよね」という声があったのだと思います。


■クレジットカードがなくてもリンデンドルが買えることの意味


そうした中で、去年の秋にNTTカードソリューションさんからお声をかけていただいて電子マネー「ネットキャッシュ」を使ったリンデンドル販売サービスを始めました。


マグスルとしてはお客様とのやり取りはアバター名だけでやっているので、(一般的に決済するために必要とされる)個人情報をもらう必要は基本的にありません。クレジットカードがなくても、(コンビニで商品を買うように、)メールアドレスや住所を教えなくてもリンデンドルを買うことができるようになるとどういうことが起きるかということにも興味がありました。


結果をみると、これまでネットでクレジットカードを使ったり個人情報を伝えたりすることに不安を感じていたユーザーがいるという状況があって、電子マネーで買えるようになり、その不安が解消できたことによって想定以上に利用されている状態になったのだと思います。


―― 具体的にはどれくらいの利用があるのでしょうか。


(後編に続く)

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