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【東京ゲームショウレポート】ユーザーに毎日来てもらう方法とは---「トロ」の生みの親が語る

東京ゲームショウに合わせて行われる「TGSフォーラム2008」では、ゲームビジネスに関する様々なセッションが開催される。基調講演終了後の午後からは、各テーマに別れて複数の講演やパネルディスカッションが同時開催された。東京ゲームショウ本編のスケジュールと時間が重なってしまったため全てをチェックすることはできなかったが、仮想空間やソーシャルネットワーキングサービスに関連したセッション「キャラクターセッション」をとり上げてみたい。


最初に登壇したのは、かわいい猫のキャラクター「トロ」が登場する「どこでもいっしょ」の生みの親である株式会社ビサイド代表取締役社長の南治一徳氏。もしかしたら「トロチチ」という名前の方が知られているかもしれない。


【東京ゲームショウレポート】ユーザーに毎日来てもらう方法とは---「トロ」の生みの親が語る


南治氏は、まずPS3用無料ダウンロードコンテンツ「まいにちいっしょ」(以下「まいいつ」)を紹介した。このコンテンツは言わば「どこでもいっしょ的仮想空間」。自分の分身である猫型のアバター「ニャバター」をカスタムし、服飾アイテムを買って着せ替えをしたり、部屋や庭をカスタムしたり、トロたち「どこでもいっしょ」のキャラクターと一緒にミニゲームで遊んだり、プレイヤー同士で「ともだち登録」しプレゼントを贈りあったりできる。基本利用は無料で、家具や服などのアイテム課金によって収益を上げているという。
氏曰く、このコンテンツは「PS3に毎日触ってもらいたい」「PS3をネットに接続してほしい」という願いから生まれたものとのこと。プレイヤーを飽きさせないないようにアップロードは毎月行い、様々なニュースを毎日配信する「トロ・ステーション」も提供している。
氏は、「UCC(user-generated content:一般ユーザーが作るコンテンツの総称)やCGMが話題になるが、実際は何もコンテンツがないところにプレイヤーは来てくれない。そしてプレイヤーがいなければCGMも生まれようがない」と語り、「だから『トロ・ステーション』では、まず毎日コンテンツを提供することにした」とトロ・ステーション誕生の裏話を披露した。
そして順調にプレイヤーが増えてきた頃に、自分の庭の公開機能の実装やYouTubeとの連動などを実施し、「スクリーンショットコンテスト」などプレイヤーのUGCの促進に向けた試みを展開。今後はニャバターの「ファッション」に焦点を当てた「ファッションショー」機能も実装するとのこと。尚、庭のカスタム機能においては「竹」と「シロツメクサ」が非常に良く売れたという。


【東京ゲームショウレポート】ユーザーに毎日来てもらう方法とは---「トロ」の生みの親が語る
特に竹は一本50円という値段設定で累計1万5000本以上を売り上げたとのこと。氏曰く、このような植物のアイテムは「一本だけ買っても物足りず、まとめ買いして使いたくなる」のだそうだ。これはアイテム課金サービスの収益化ノウハウとしてなかなか興味深い例だろう。


【東京ゲームショウレポート】ユーザーに毎日来てもらう方法とは---「トロ」の生みの親が語る


さらに氏は「まいいつ」とPlayStation®Homeとの連携についても語った。なんでも「まいいつ」のプレイヤーから、プレイヤー同士の交流の場となる共用スペースを望む声が多く出ているそうで、氏はこのような負担のかかるサービスをPlayStation®Homeとの連携によって実現し、同時にPlayStation®Homeのユーザーに対しても「まいいつ」をアピールして、さらに多くの人にコンテンツを楽しんでもらえるようにしたいと抱負を語った。


尚、以下は「まいにちいっしょ」のプレイ画像だ。
【東京ゲームショウレポート】ユーザーに毎日来てもらう方法とは---「トロ」の生みの親が語る


【東京ゲームショウレポート】ユーザーに毎日来てもらう方法とは---「トロ」の生みの親が語る


【東京ゲームショウレポート】ユーザーに毎日来てもらう方法とは---「トロ」の生みの親が語る
部屋や庭に置かれているアイテムはどれもPOPなデザインでかわいらしく、値段も手ごろなのでついつい欲しくなってしまうものばかり。またニャバターも絶妙な”ユルさ”が表現されたデザインで愛着が持てる。
「まいいつ」はこれまで35万人ものプレイヤーにダウンロードされ、売り上げたアイテムは90万個以上にもなるという。講演中に氏は「無料サービスとしてはまだまだ」と言っていたが、これはハードが限定されている仮想空間サービスとしては成功と言ってもよいのではないだろうか。


【東京ゲームショウレポート】ユーザーに毎日来てもらう方法とは---「トロ」の生みの親が語る
尚、10月15日(水)からは「まいいつ」のPSP版「まいにちいっしょ ポータブル」の配信が始まるという。「トロ・ステーション」やミニゲームなどの機能もPS3版同様に提供されるとのことなので、今後は「まいいつ」をPSPでより手軽に楽しめるようになるというわけだ。


まいにちいっしょ
http://www.dokodemoissyo.com/mainichi/ps3/index.html


株式会社ビサイド
http://www.bexide.co.jp/


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どこでもいっしょ 2009年カレンダー
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