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【VWCE in L.A.レポート】「仮想空間は物語を伝える次の形」---ディズニーの子供向け仮想空間戦略とは

「Virtual Worlds Conference&Expo」1日目の9月3日(水)は午後にも基調講演が行われ、Walt Disney Internet Groupのオンラインサービス部門であるDisney Onlineのシニアバイスプレジデント・Steve Parkis氏が登壇しディズニーの今後の仮想世界戦略を発表した。

尚、午後には会場内に無料ビールが配られたため場内の雰囲気は若干まったりモード。Parkis氏は参加者の注目を集めるためビールと戦わなければならないという、少々難しい基調講演となったようだ。


【VWCE in L.A.レポート】「仮想世界は物語を伝える次の形」---ディズニー・オンラインの仮想世界戦略とは


Disney Onlineは、子供向けのオンラインゲームや仮想空間を開発・運営するゲームスタジオ「Disney Online Studios」を新たに設立したという。この開発スタジオには「Toontown Online」や「Pirates of the Caribbean Online」などに携わった開発者達が参加しているとのことで、今度ディズニーのキャラクターを生かしたサービスを開発し、よりディズニーファン同士のコミュニティが活発になるよう運営を行っていくとのこと。


尚、同スタジオの開発タイトルの第1弾は、「ピーターパン」に出てくるティンカーベルなどの妖精達がモチーフとなった女の子向けの仮想空間「Pixie Hollow」で、Parkis氏より、いよいよ今月末からβサービスの提供が開始されると発表された。ユーザーは服飾アイテムや髪型などを組み合わせて妖精アバターをカスタマイズし、他のユーザーとチャットをしたりミニゲームで遊んだりできるという。


【VWCE in L.A.レポート】「仮想世界は物語を伝える次の形」---ディズニー・オンラインの仮想世界戦略とは


これに続けて、さらにParkis氏はピクサーのアニメ映画「Cars(カーズ)」をモチーフにした仮想空間の提供も来年早期に開始すると発表。ディズニーが持つ個々のキャラクターや作品ごとに様々なサービスを展開し、よりファンが自分の好きな世界に没入できるような戦略を考えていることを示した。
ディズニーはこれまでにも「Toontown Online」や「Pirates of the Caribbean Online」を運営してきており、また昨年8月には子供向け仮想空間「Club Penguin」を買収した
Parkis氏はこれらディズニーの子供向け仮想空間にターゲットを絞った戦略を総括し、「子供向け仮想空間は、ディズニーの”ブランド経験”をより拡大できるテーマパークのようなもの。我々は仮想空間を”物語を伝える次の形”であると考えている。」と語った。


尚、これと合わせるかのように9月4日(木)(アメリカ時間)に、ディズニーのゲームサイト「ディズニーゲームズ」に新たにユーザーが自分の部屋を持てる「マイルーム」サービスが実装されたことが発表された。ユーザーは仮想通貨で家具などのアイテムを購入し部屋のレイアウトをカスタムできるほか、友達登録しているユーザー同士で互いの部屋を行き来することもできるという。部屋はマジックキャッスルをモチーフとした「マジックキャッスルテーマ」とアニメ「リロ&スティッチ」の世界観を模した「スティッチテーマ」の2種類。
今後はプレミアム会員のみが住める「マジックキャッスル・タワー」などが追加される予定とのこと。


【VWCE in L.A.レポート】「仮想世界は物語を伝える次の形」---ディズニー・オンラインの仮想世界戦略とは


【VWCE in L.A.レポート】「仮想世界は物語を伝える次の形」---ディズニー・オンラインの仮想世界戦略とは


氏の講演からは、ディズニーは今後、ただ子供に映画やアニメ作品を見せるのではなく「作品に参加させる」方向へ進んでいくのではないかという未来の方向性のようなものをうかがい知ることができた。
作品の中に没入するという点では、ディズニーランドへ行って遊ぶのもそうではないか?と思うが、テーマパークでは「用意されたアトラクションで遊ぶ」だけ。しかし仮想空間では、用意されたミニゲームで遊ぶと同時に必ず他のユーザーともチャットで直接言葉を交わしてコミュニケーションする。これが同じ作品のファン同士のコミュニティを活性化させる点で重要になってくる。また、子供に正しいインターネットの使用方法に慣れてもらう「学習」という点からも非常に意義のあることではないだろうか。

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