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第43回スーパーボウルの「3D」テレビCMあれこれ

第43回スーパーボウルの「3D」テレビCMあれこれ


2月1日、アメリカ・フロリダ州タンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムにて第43回スーパーボウルが開催された。

スーパーボウルはアメリカンフットボールの最高の大会であり、アメリカのスポーツイベント全体の中でも最大のイベントの一つ。そのためテレビ中継で放送されるCM枠も世界最高額で、大手企業が制作費を惜しみなつぎ込み毎年斬新なCMを製作することでも知られている。今ではそのCM自体も毎年話題になるほどに。因みに今年の中継の視聴率は大会史上2位となる42.1%で、約9540万人が視聴したことになるとか。これなら世界最高額のCM枠も納得だ。


そんなスーパーボウルのCM、今年は例年のCMとは大きく異なる手法が取られた。それは「3D CM」
今回の3D CM放送のため、インテルとドリームワークスが協力して3Dテレビの新フォーマットを試験運用。3月公開予定の新作アニメ映画「Monsters vs. Aliens」と飲料の3D CMを一般家庭のテレビ向けに放送した。このCMをできるだけ多くの人が見られるよう、放送前に数億ドルの予算をつぎ込んで全米のスーパーマーケットや雑貨店、電気量販店、ドラッグストアで1億2500万個もの専用「3Dメガネ」を無料配布したという。




「3Dメガネ」と聞くと、どうしても両方のレンズ部分が「赤」と「青」に分かれているものを思い浮かべてしまうが、今回配布された3Dメガネは、デンマークのColorCode 3-D Center社が開発した、「アンバー」と「青」のレンズを使用した新たな立体化方式を採用したもの。従来のものに比べて色も綺麗に反映され、頭や首の角度を変えても歪みがなく、鮮明な3D映像が楽しめるのだという。




上記CMのメイキング版


残念ながらCMの放送も3Dメガネの配布もアメリカのみなので、日本国内からこれらのCMを本当に楽しむことはできない。しかし3Dで「画面から飛び出す」ことを頭に置いて見てみると、実に「3D」を生かした演出が為されていることが分かる。特に水滴が飛び散るところなど、実際に3Dで体験できたらかなり面白いだろう。
尚、飛び出す映像ではないが、こちらのコカ・コーラのアバターと現実世界を重ね合わせたCMもオーギュメンテッド・リアリティ(拡張現実)を思わせなかなか興味深い。



昨年L.A.で開催されたVirtual Worlds Conference&Expoの基調講演で映画プロデューサーのJon Landau氏はこう語った。「3D映画のゴールは実体的な空間を表現すること。世界をスクリーン上に映すのではなく、スクリーンを世界にしたい。しかし今の映画はスクリーンそのものが観客との間の”壁”となっており、観客は永遠に受身の側でしかない。それに対し仮想世界は”そこにいる”感覚が作れ、一体感や共有感を味わうことができる。」と。しかし今回のように”スーパーボール”という超メジャーなイベントのテレビCMにも3Dが使用された例を見ると、アメリカは映画だけでなくテレビという「日常」でも「観客との間の”壁”」を乗り越えつつあるのだと感じる。


関連記事:
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