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【Engage! Expoレポート】企業とユーザーの双方が「Win/Win」に---Habboとアメリカン・アイドルのコラボ事例

【Engage! Expoレポート】企業とユーザーの双方が「Win/Win」に---Habboとアメリカン・アイドルのコラボ事例

3月10日(火)~11日(水)(現地時間)の2日間に渡って開催されたカンファレンス「Engage! Expo」のオープニングを飾った基調講演は、フィンランド生まれの2D仮想空間「Habbo Hotel」と人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」とのコラボレーション事例だった。------普通、基調講演と言えば”イベント全体の基本ラインを示すもの”なので具体的なビジネス事例についての説明が話されることはまずない。なので筆者も最初のうちは「???」だったが、2日間参加してみて理解できた。今回のEngage! Expo…というか最近の海外の仮想空間トレンドは「エンターテイメント(特に音楽)」なのだと。


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登壇したのは、Habbo Hotelを運営するSulake社アメリカ法人の責任者であるTeemu Huuhtanen氏(左、すいません写真がボケボケでした)と「アメリカンアイドル」を製作するFremantleMedia Enterprises社のSenior Vice PresidentであるDavid Luner氏(右)。


知らない人のために説明するが、「アメリカン・アイドル」とは2002年からFOXテレビにて放送されている視聴者参加型の全米アイドルオーディション番組。審査員はいるにはいるが最終的には視聴者の「電話投票」の結果で勝者が決まるという公平性と、携帯電話さえあれば誰でも「アイドル育成」に参加できる形式が人気で、優勝した出場者はレコード会社と契約してメジャーデビューすることができる。現在第8シーズンを放映中で、日本ではFOXチャンネルにて1ヶ月遅れで放送されている。


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Luner氏曰く「元々アメリカン・アイドルには、アイスクリームやマクドナルドなどの食品やゲーム、iTunes、ディズニーなど多くの企業のサービスとコラボレーションを行ってきた事例がある。そのため、今回のHabboとのコラボレーションも非常にスムーズに行えた。」とのこと。また、なぜ数ある若者向け仮想空間の中から敢えてHabboを選んだかについては「Habboには英語圏だけでも300万人ものティーンエイジャーのユニークユーザーがいる。さらにアメリカだけでなくヨーロッパやラテンアメリカのユーザーにも影響力があり、その宣伝効果は計り知れない」と説明した。


【Engage! Expoレポート】企業とユーザーの双方が「Win/Win」に---Habboとアメリカン・アイドルのコラボ事例
具体的なHabboでのプロモーション方法は、アメリカン・アイドルに関連したオリジナルの仮想アイテムを販売することだったのだが、Habboでは敢えて一度に全てのアイテムを販売せず「段階的」に小出し販売するスタイルをとったという。
アメリカン・アイドルはオーディション番組なので「一次予選」「ハリウッド予選」「セミ・ファイナル(36人)」「ファイナル(12人)」…と段階があるのだが、アイテムリリースもそれと全く同じペースにしたとのこと。Huuhtanen氏曰く、「オーディションの進行と同じようにアイテムを少しずつ集めて部屋を作っていくことにより、ユーザーは仮想空間で自分もオーディションに参加しているような”ロールプレイ”を楽しむことができる」のだという。また、一度に大量のアイテムをリリースしてしまうと、ユーザーは「あれもこれも」と一気にお金を使ってしまい無駄遣いに繋がるが、少しずつ長い時間をかけてリリースすればユーザーも毎月のお小遣いの範囲内で楽しむことができるし、Habbo側にとっても早期に飽きられる心配がない。


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ちなみにこちらがリリースされたアイテムの画像。上・左が「一次予選」、上・右が「ハリウッド予選」、下・左が「セミ・ファイナル」、下・右が「ファイナル」だ。


Huuhtanen氏は、「今回のコラボレーションでアメリカン・アイドル側から注文されたのは『実際の番組を体験できるような』プロモーション方法だった。現在のユーザーは、企業側から一方的に情報を与えられたりお金を搾取されるようなプロモーションにはもはや満足できなくなっている。これからは企業とユーザーのどちらもが笑顔になれる『Win/Winの関係』を築くことができるよう戦略を練らなければならない。」と語った。


尚、講演終了後の質疑応答コーナーで聴講者から「現在では仮想空間プラットフォームを利用し、一から自分たちのオリジナルの仮想空間を作る事例も多く見受けられるが、なぜアメリカン・アイドルはそうせずにHabboの1キャンペーンとして展開したのか?」という質問が飛び出したが、それに対しLuner氏は「自分たちの仮想空間を作れば確かに何でも自由に作ることができるが、そうなるとユーザーとの絆を0から築き上げなければならず時間がかかるし大変だ。しかしHabboには既に多くのユーザーとの絆が出来上がっているので、今回はそれを活用した」と回答した。



尚、Habbo Hotelといえば非常に残念なことだがつい先日Habbo Hotelジャパンのサービス終了が決定した。それ自体は非常に残念なことだが、この際北米版のHabbo Hotelに再登録して”引越し”してみては如何だろうか(英語の勉強にもなるし)。因みに北米版Habbo Hotelの現在のトップページの画像はまさにアメリカン・アイドルだ。


Habbo Hotel
http://www.habbo.com/


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