今回はクリエイティブコースを体験
「メタバース専門ポータルサイト」の編集長をさせてもらっている私ですが、実は(?)ものづくりに関しては素人だったりする。見よう見まねでなんとなく組み立ててみてはいるけれども、あっちをクリックしたり、こっちを動かしたり、いまいち効率が悪い。そして、今回同行した編集Aに至ってはものづくり自体をしたことがない。
「これはいけない!」
ということで、そんななんとも頼りない取材陣が訪れたのは、東京はお茶の水にあるデジタルハリウッド東京本校。同校が開講しているリンデン・ラボ社推薦の「セカンドライフ・トレーニング講座」のうち、今日はものづくりを基礎から学べる「クリエイティブA」を受講させてもらうことになっているのだ。
教えていただくのは、これまたリンデン・ラボ社推薦セカンドライフセミナー講師の大槻透世二先生。講義冒頭の説明によると今日は「クリエイティブA・B・C」の3講座が連続で行われる予定とのこと。つまり、1日でものづくりの基礎やオブジェクトの販売方法から、アバターやジェスチャーの制作まで一通りの表現が学べてしまうのだ。かなりの長丁場になるが、受講者の多くが3講座通して受講するのもうなずける。クリエイティブ以外にも「入門」「ビジネス」「スクリプト」といったコースがあるので詳細は講座のサイトで確認してほしい。
集中講義で基本をおさえる
いざ講義が始まると、その内容の濃さに驚かされた。ハイペースながらも丁寧に、細かな制作ノウハウも含めつつ、ものづくりの流れが説明されていく。
講義は受講者もセカンドライフにログインしつつ、説明に合わせて実践しながら進む形だ。セカンドライフ内の会場に各自が広がり、実際に操作して習得することができる。「家をつくる」をテーマにして、実際に床や壁などを作成しながら必要なオブジェクト操作やテクスチャーの調整方法などを実感をもって学べるのがいい。2時間はあっという間なので集中して聞こう。時折ペースの早さに置いて行かれそうになるが、質問も受け付けてくれるので安心だ。
今回がものづくり初挑戦となる編集Aはもちろん、私もこの基本操作説明がとても役に立った。セカンドライフは感覚的な操作でもなんとなくものづくりができるとっつきやすさがあるため、逆にこうした基本はなおざりにされがちだ。しかし、きちんと説明を受けてみると多くの点でより効率的にできることがわかったりする。自分ではまったく使っていなかった機能もあった。
セカンドライフを始めてはみたけれどもものづくり未経験な人や、自己流でものづくりしてるけどいまいち効率が悪いと考えている人はぜひ検討してみるといいだろう。
ところで、編集Aはこれでものづくりの楽しさに目覚めてしまったようで、休憩時間も懸命に家を作っていた。少々ひしゃげてはいたが…。
大槻 透世二講師
サイバーアドベンチャー株式会社 代表取締役社長
デジタルハリウッド大学院
Linden Lab社推薦 Second Life セミナー講師
Second Life研究室 研究員/プロデューサー
次世代インターフェイス研究室 研究員
東北大学心理学専攻卒業。1年間のLA留学を経て、(株)ソリッドレイ研究所にてバーチャルリアリティのシステムインテグレーション、立体映像シ ステム構築、HMDシステム構築などを経験。IT系コンサルティング会社を経て、デジタルハリウッド大学大学院コンテンツマネジメント修士課程修了 (MCA)。その後、サンフランシスコのLinden Lab本社にてSecond Lifeカリキュラムの直接トレーニングを受ける。
講義後、本日の講義を担当してくれた大槻透世二先生に話を聞いた。
(編集長:箱田)「今日はありがとうございました。ところで、この講義はいつごろに開設されたのでしょうか。」
(講師:大槻先生)「2006年の11月ごろからです。」
「かなり早い時期ですね。」
「そうですね。最初は単発のセミナーからはじめたのですが、次第にニーズが高まってきて、この春くらいから定期セミナーになりました。内容も一般のニーズに合わせて少しずつ変えています。春ごろまではほんとに初級レベルの内容が求められていたのですが、今はかなり実際の制作やスクリプトなど、より実践的な内容が求められています。」
「最近多い質問などはありますか?」
「講義とはあまり関係ないのですが、企業の方から『島を購入するにはどうすればいいか』ということをよく聞かれますね。サイトをお見せして『ここから申し込むんですよ』で済んでしまいますが(笑)」
「受講される方はどういった方が多いですか?」
「クリエイターさんやクリエイター志望の方、企業に勤めている方など、ほんとに様々です。会社では社内システムの関係でセカンドライフができないという方など、この講義で初めてセカンドライフがどういうものか知ったという方もいますよ。『こんなことができるのか!』と驚かれたりします。」
「なるほど。セカンドライフでものづくりをする魅力はどういった点があるでしょう。」
「3Dの制作ツールが無料で使えるという点が大きいですね。間口が広がったことで、イラストレーターの方など2Dの分野で活躍していた人が3Dに目覚めたり。これまで以上にイマジネーションを実現できるようになると思います。」
「最後に、受講を検討している方へメッセージがあれば。」
「ここには十分なスペックをもったPCと回線で快適にセカンドライフを学べる環境があります。トレーニングという意味はもちろんですが、これまでPCや回線のスペック不足でセカンドライフを十分に体感できなかった方には、ぜひここで体験してほしいですね。時間をかけて苦労していたものが1日で氷解します。そのほうがセカンドライフのなんたるかも理解できますし、業務にも生かせると思います。」
「今回参加させていただいた本誌の編集Aが最たる例ですね(笑)今日はどうもありがとうございました!」






